司法書士を志したのは・・・

花束とハートのチョコレート

本日はクリスマスイブ。

慌ただしかった令和5年もあと少しで終わりということで気分を変えて身の上話を…

話は高校時代にさかのぼります。

高校でも野球に没頭していた(正確には野球のことしか考えていなかった)わたしは、漠然と大学では社会に出て役に立つ知識を身につけたいと考えていました。

当時、法学部への進学を希望していたこともあり、まず司法試験はどうかと考えてみました(法学部志向の学生は一度は考えるあるあるです)。職業の内容を調べてみると、弁護士・検察官・裁判官ともに、争いごとの中に入っていく仕事であり、自分の性格的(すごく優しい?、との自己分析)にはどうかな・・・という感を受けていました。

一方、通っていた高校の近くには法務局(東京法務局杉並出張所)があり、周囲には司法書士事務所が数多く並んでいました。

自分なりに「司法書士」という職業について調べてみると、司法書士の役割は「予防法務」であり、争いごとや困ったことにならないように、事前に策を講じていく士業である、ということがわかりました。元来、争いごとが好きではない(皆さんそうだとは思いますが・・・)自分には合っているのではないかと感じはじめていました。

それともうひとつ、大変悲しいことですが、高校2年生のときに友人が亡くなりました。

ほどなくして、わたしに別の友人から1本の電話が入りました。内容は、葬儀に参列するにあたり、亡くなった友人のご両親からぜひ弔辞を読んでほしいと頼まれたとのことであり、その文章について考えてくれないか、というものでした。

わたしは、友人から小さい頃から一緒に過ごした思い出や、その友人から見た人となり、心に残っている言葉などをあらためて聞き、文章に書き起こして友人に渡しました。

葬儀の当日、弔辞を立派に読み上げる友人の姿や、感謝するご遺族の姿をみて、「人の思いを形にすること」「人の思いをきちんと伝えること」の大切さ、尊さをみた思いがし、漠然と自分にはこのような役割が向いているのかなと感じていました。

このような経験も相まって、将来の自分の姿を考えてみたときに、司法書士はまさに、法律的な問題に際して「このようなことを実現したい」という「人の思いを形に」して、その「実現をお手伝いする」職業なのではないかという思いが芽生え、試験を受けることを決意した覚えがあります。

ただ一方で、中学生のときにすでに銀行員になろうと決めていましたので(これについてはまた後日触れたいと思います・・・)、受験は就職活動に支障の出ない在学中のみと決めて、大学2年の4月より司法書士試験の勉強をはじめました。

司法書士となった今、高校生のころに思っていたように、わたしと関わる皆さんが「争いごとや困ったことにならないように」、また「人の思いを形にして、実現できるように」、初心を忘れず、微力ながら自身の力を生かしていければと思っています。

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